速記講座【25】 初期に集中練習を!
一般的に技能の習得というものは、特に習い始めのころは続けないとすぐ退歩します。そして、元の水準に戻すまでにまた時間と労力を要します。
例えば1週間に1回、3時間練習したとします。その3時間が済んだ時点で 300の能力があるとします。1週間後まで練習をしなかったら、その能力は恐らく 100も残っていないでしょう。もう1度初めからやり直しです。極端に考えれば毎回同じことを習う形になりかねません。
ところが、毎日30分練習する場合、1日に 100の能力が得られたとします。次の日には少し能力が落ちて80ぐらいになっているでしょう。1週間後にはどうなっているでしょう。
(30分で 100、3時間で 300という数字はおかしいように思えますが、連続学習時間と効果は正比例するものではなく、およそこの程度の数字が出るようです。)
最初の日に得た 100の能力のうち80が残っている間に次の練習をすれば、 100以上の能力が身につきます。その繰り返しをしていきますと、反復効果もあって1週間後にはその数倍の効果が身につくことでしょう。
これに対して1週間に1回だけですと、たとえ最初に長時間練習をして大きな効果が得られたとしても、1週間何もしなかったら、数割の能力しか残っていないわけです。
ですから、トータルでは同じ練習時間でも、確実な知識能力となっているものと、今にも失ってしまいそうな知識のかけらとの差になってあらわれてくるわけです。
一方は着実に能力を向上させ、他方は毎回同じことを繰り返してほとんど前進しなくなるという結果に終わってしまうかもしれません。
さらに、練習効果の点から言っても、練習速度が速くなればなるほど、同じ練習時間をかけても速記文字を書く分量が増加し、それだけ効率が上がると言えるわけです。
〔反訳〕
できるだけ入門初期のある時期に一定の時間をかけて、
考えながら書き取るお速記(遅っ記)の段階から早く
抜け出して、余り意識せずに速記文字が書ける段階に
進んでください。そうすればトータルとして練習時間が減り、
加速度的に効率が上がってくることでしょう。

