2012年06月25日

時には速記文化のお話も……

 田鎖綱紀が速記の講習会を開いた10月28日は速記記念日として、日めくりカレンダーや手帳などにも掲載されたりしていますが、本年はちょうどその130年目ということで、いろんな行事が予定されています。

 10月13日(土)には大阪で「講談落語速記本の興隆と大阪」と題してシンポジウムが開催されます。
     http://homepage3.nifty.com/Steno/001l/index.html

 さらに、記念日当日の10月28日(日)には、田鎖綱紀の出身地である盛岡でも記念の催しが行われる予定です。

 速記技能は、記録の分野はもちろん、言文一致等々日本語に与えた影響も少なからずあると言えます。今回は速記符号はさておき、日本の文化面にかかわる速記のお話が中心です。

 大阪の行事は私も事務局裏方としてかかわっております。興味を持たれた方はどうぞご参加ください。
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2012年03月26日

「みんなの速記入門 V式」発行!

「みんなの速記入門 V式」が3月に入って大きな書店に並び出しました。

 現在国会が速記者を養成しなくなったので、速記を習えるところが少なくなりました。日本速記協会では「みんなの速記」と銘打って個人利用面での速記を推奨する方向で活動しており、本書も紹介していただいています。

 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜
(1)「日本速記協会」→「速記を学ぶ」→「速記入門書の御案内」
http://www.sokki.or.jp/manabu/nyuumonsyo/
     〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜
(2)また、別の速記関係者のブログ等でもご紹介いただいています。
http://ameblo.jp/deme7rmnc/entry-11174902193.html
     〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜
(3)速記教育関係者からも……。
 「みんなの速記入門V式」、拝読させていただきました。
最初から自然と速記に引き込まれていく感じでした。
 速記文字も、「あいうえおかきくけこ……」と並び立てられた文字から始まるのではなく、読んでいるうちに自然と身についていくようです。
 でき過ぎているので、つい読んだだけで覚えたというふうに錯覚しそうです。しりとりゲーム、速記読み物など、大変おもしろい反面、全体的に読み物の傾向にあるようにも思います。
 でも、今の時代、こういうふうにすることで速記学習に興味を示してもらえるのかもしれませんね。
 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜
 皆様、ありがとうございます。

 関西では、大阪・和歌山・京都・神戸等で「速記共練会」として、共同で練習する会が開催されています。
http://www.sokki.or.jp/manabu/kyourenkai/

 このうち大阪と神戸(阪神)では、初心者にはV式が教えられてます。

 また、どこの共練会でも方式を問わず練習に参加できますので、皆さんも一度のぞいてみてはいかがですか。ベテラン速記者等、いろいろな速記関係者の経験談が伺えますよ。
 
posted by sss at 10:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 速記の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月14日

「日本語と格闘してきた速記術の近代」

 現在、NHKラジオ第2放送の「私の日本語辞典」において

「日本語と格闘してきた速記術の近代」が放送されています。

  〜〜語り手は、兼子次生日本速記協会理事です。〜〜

放送:土曜午後9時00分〜9時30分
 (12月3,10,17,24日)
再放送:翌週の土曜午後3時10分〜3時40分
 (それぞれ12月10,17,24日、1月7日)

詳細は、
http://www.nhk.or.jp/r2bunka/nihon/index.html

 なお、既に放送されましたが、

第1回は日本語速記の黎明期、国会開設時の速記導入、

円朝の牡丹灯籠の速記から言文一致体へ、

第2回では各方式の符号の発展とともに

「V式速記」のことも取り上げられています。

 さて、第3回、第4回と、どんな展開になるでしょうか。

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2010年01月14日

速記協会HPに「みんなの速記ガイダンス」掲載


やさしい速記【番外】「みんなの速記ガイダンス」

 本日、日本速記協会からうれしいお知らせをいただきました。
「みんなの速記ガイダンス」が4日付けで協会ホームページに掲載されました。

「協会ホームページ(http://www.sokki.or.jp/ )」から、左の欄の「速記とは」→「みんなの速記」の順にクリックしていただきますと、

    〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜
「こちらから「みんなの速記ガイダンス」をダウンロードしていただけます。」
    〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜

という文言があり、その末尾の「四角に赤のPDFマーク」からご覧になれます。

   − − − − − − − − − −
 どうか皆さんの速記学習及び「みんなの速記」推進活動に資するよう、効果的なご活用をよろしくお願い申し上げます。

 以下の文章は、「ガイダンス」の「はじめに」から、日本速記協会の「みんなの速記」推進活動の趣旨を抜粋したものです。

 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 これまで速記というと、専門家のための特殊技能というふうに思われてきました。しかし、この「みんなの速記ガイダンス」では、そういう難しそうなものではなく、皆さんが手軽に学べる速記システムをご紹介し、その利用の仕方等をお知らせしたいと思います。

 実は従来の専門速記は、一般的には速記学校等で数年の修練を続けて完成させるもので、システムも非常に膨大なものでした。
 そこで、そのエッセンスを抜き出して再編集し、やさしくて覚えやすい、メモ・ノートなどの個人利用がしやすい簡便な速記システムにまとめ上げました。それが今回の「みんなの速記」です。

 ですから、まずこの「みんなの速記」に取り組んでみてください。そして、皆さんの仕事や勉強などの日常生活で使ってみてください。そうすると、少しずつ速記の便利さ、おもしろさというものが味わえるようになってきます。

 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 なお、「みんなの速記」に該当する講座は、この「日本語速記講座」の姉妹講座

「やさしい速記(日本語速記入門講座)」
http://blog.livedoor.jp/yasasiisokki/archives/2007-02.html

ですので、そちらからご覧になると、一層わかりやすいでしょう。
 
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2009年11月18日

速記の話【20】「V式でらくらく合格速記入門」


速記の話【20】「V式でらくらく合格速記入門」

 「V式でらくらく合格速記入門」という書物は、ブログ速記講座の「やさしい速記」や「日本語速記講座」の原典とも言うべきものです。
 速記学習から検定受検に至るまで紹介されており、個人利用はもちろん専門分野にも通用する詳しい内容が含まれています。

 しかし、現在は市販されていないので、アマゾン(http://www.amazon.co.jp/)等で中古書を買っていただいていました。ところが、それも少なくなって一時は中古価格が2万円、最近でも 5,000円前後までつり上がっていたようです。

 ブログでも十分学べるわけですが、どうしても本が欲しいという方もおられるようですので、速記教育研究所では手持ち残部を頒布することになりました。
  〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜
「V式でらくらく合格速記入門」オーエス出版(現インデックス・コミュニケーションズ)
  〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜
〔取り扱い所〕速記教育研究所
 〒651-1332 神戸市北区唐櫃台4−6−2
   送料とも 1,500円で取り扱っています。

V-1.JPG
posted by sss at 15:04| Comment(27) | TrackBack(0) | 速記の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月06日

速記の話【19】 「思い違い・言い違い・聞き違い」


速記の話【19】 「思い違い・言い違い・聞き違い」

 次の文章は、ある地方議会で行われた質問の速記録です。プロの速記者はどこまで正確に仕上げていくのでしょうか。
  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 「今国連に加盟している国が 191カ国、非加盟国が49カ国で、全体で 240カ国あります。この中で国名を変えず、世界の中で一番長く続いている国が私たちの日本であります。
 最初に日本という言葉が使われた文献は、平安時代に後宇多法皇が書かれた遺書で、その中に「それ我らが大日本国は法爾の称号にして、秘教相応せる法身の土なり」というくだりがあります。
これが初めて日本という言葉が使われた公の文書でありますが、この文書が書かれてもう既に 1,200年以上、日本という国名が続いてきております。このことは世界に例を見ません。国がその国名を変えずに長く続くということは、国を構成するあらゆる分野、特にその国の国民にすばらしい要素がそろっていたことだと思います。」
  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 これは後宇多法皇が「日本」という言葉を初めて文書の中に残したという話です。
 まず、第2段落に「平安時代に後宇多天皇が書かれた遺書」とありますが、「後宇多天皇」は鎌倉時代の天皇であり、平安時代は宇多天皇でした。すると、時代か人かどちらかに誤りがあるとういことになります。

 次に、第2段落に引用された文章の
「それ我らが大日本国は法爾の称号にして、秘教相応せる法身の土なり」ですが、
実際に発声されたものは、
「ソレワレラガダイニホンコクワホウニノショウゴウニシテヒキョウソウオウセルホウシンノドナリ」です。
 こういう文章は、もともと知らない言葉もあり、全部を正確に聞き取ることは非常に難しいものです。しかし、国語辞書・百科事典・インターネット検索等いろいろな方法で調べた結果、「遺書」が「後宇多法皇御手院御遺告」のことだとわかります。それと同時に、その文書の中から該当する文章を見つけ出すことができます。
 すると、第2段落の天皇は後宇多天皇になり、平安時代でなく鎌倉時代となります。
 さらに、第3段落に「 1,200年以上」とありますが、これは平安時代から現代までの期間であって、鎌倉時代の「後宇多法皇御手院御遺告」は元亨元年 (1321年) のものですから、2007−1321= 686となります。
 そこで、「 1,200年以上」は、よく似た言い回しとして「 700年近く」に訂正してはどうかということになります。
そして、発言訂正をする場合は、発言者に相談して「発言訂正願い」を提出してもらった上で一般配布用会議録を訂正するということになります。もちろんその場合でも会議録原本には訂正前の言葉と訂正後の言葉がわかるように表示し、さらに「発言訂正願い」を綴じ込んで永年保存とします。

 このように速記者は、記録をとることはもちろん、その記録に命を吹き込むために多大な努力を続けているわけです。聞く力、理解する力、調べる力、表現する力等々を総動員して仕事をするわけですね。外から見れば単純に書き取りをしているだけのように見られますが、決してそんな簡単な作業で済んでいるのではないわけですね。
posted by sss at 21:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 速記の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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